加工場の周辺はすっかり雨季に入りました。
夜は17度、日中は35度まで気温が上がります。
この1日の寒暖の差が
味の濃いおいしい果物や野菜・米をもたらしてくれます。
これはコーヒーにとっても同様です。
今の季節、人気があるのが青マンゴー。
日本では熟したマンゴーしか手に入らないので、
果物やお菓子の材料のイメージがあります。
こちらでは、木になりすぎたマンゴーの摘果を兼ねて、
青い熟していない小さいマンゴーが
ご飯のおかずの材料やジャムとして使われます。
マンゴーはうるし科の植物なので、
日本の生産者の中には長時間マンゴーの木と触れ合いすぎて、
アレルギーがでたりかぶれたりします。
そのため、熟していないマンゴーは要注意
というイメージがありました。
タイ族の伝統家庭料理では、
薄くスライスして塩水やレモン水につけて下こしらえし、
細切りした牛肉といためて、青マンゴーの酸味を楽しみます。
仕事の休憩時には、青マンゴーを小さく切り、
塩と唐からしを混ぜた粉末をたっぷりつけて、
皆でヒィヒィ言いながら食べています。
究極のすっぱさと辛さとしょっぱさで
胃がおかしくなってしまうのではないかと思うのですが、
これが癖になる味なのです。
そして今年スタッフに教えてもらった産地ならではの
青マンゴージャムのレシピを紹介します。
1.皮をむいて、薄く切る。
2.水で薄く切ったマンゴーを洗い、滑りを落とす。
3.マンゴーを沸かした湯に入れて、マンゴーが黄色くなるまで、
5分ほど煮る。
4.酸味をなくすため、煮たマンゴーを水で何回も洗う。
5.鍋に少し水を入れて、次に洗ったマンゴーを入れる。
砂糖を加え、弱火で均等に混ぜながら、
20分ほどアクを取りながら煮る。
熟したマンゴーをジャムにすると、
桃ジャムのような風味になってしまい、
マンゴーらしさを出すのが難しいのですが、
青マンゴーを使う加工品は風味がよく出るので
いろいろ応用ができそうです。
韓国のゆず茶のように、
青マンゴーにお湯を入れて飲むのもおいしそうです。
マンゴーの木の摘果は、木の寿命を延ばしたり、
良い実を実らせる為に重要なことなので、まさに一石二鳥。
自然の恵みを余すことなくいただくことができます。
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