収穫が終わったコーヒーの木にお礼をする季節がやってきました。
これから2〜3ヶ月、栄養たっぷりの発酵肥料と、
木の生長を整える剪定、水やりを行います。
3月下旬に花を咲かせてから、およそ8ヶ月間、
コーヒー実を大きく育んでくれた木へ、
みんなからの感謝の気持ちをいっぱいに込めるのです。
私たちの発酵肥料は、
地域の特産品からでる副産物をいろいろと使っています。
材料には何が使われていると思われますか?
きっと、びっくりされると思います。
鶏糞・牛糞・山羊糞。
各家庭の釜戸から出る灰。
食用油を作るときに出てくる油粕。
木材所からはおがくずと木炭。
特産品の雲南タバコの茎。
サトウキビの搾りかすのバガスと糖蜜。
コーヒー加工の副産物、コーヒーチェリーの皮、
パーチメント、コーヒーぬか。
それから、米の副産物のわらと籾殻と米ぬか。
コーヒーの木や、農園の土の健康状態、
季節や価格のバランスを考え、
この中から、5〜6種類の材料を選びます。
今は、材料は15種類くらいですが、まだまだ増えるかもしれません。
主に糞類は植物の栄養素、ぬか類は微生物の繁殖、
炭は微生物の家、その他の有機物は土壌改良の目的で使っています。
発酵肥料の作り方は、
基本は日本の江戸時代から伝わる「ぼかし肥」。
実はこの取り組み、地域を巻き込んだ、
環境問題への意識向上を目指しています。
「木炭を何で畑にいれるの?」
「米ぬかが肥料の材料?」と聞かれたり、
私たちの取り組みに、
少しずつですが、住民の興味が芽生えてきています。
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