雲南省は多種多様な少数民族が暮らしていることで知られていますが、
彼らの多彩な文化も、雲南の大きな魅力の一つです。
しかし、多くの少数民族の住居や食生活等は、かなり漢民族化されてきており、
彼ら独特の様式を目にする機会はなかなかありません。
今でも残っている民族文化の代表といえば、言語と衣装でしょう。
ということで今回は民族衣装写真を2点ほど。
この写真はリス族の女性です。
同じ村に住む同民族で全く異なる容貌の二人。
リス族には、肌が白く栗色の髪の毛の人が少なからずいます。
キリスト教の布教活動でフランス人達がやってきた時の名残なのでしょうか。
ちなみに衣服の色や帽子は、年代によって異なるようです。
続いて徳昴(ダーアン)族。
かつてビルマから渡ってきた民族の支系と聞きましたが、
髪飾りなどは周辺のタイ族のものと非常に良く似ています。
(タイ族は北方から南下してきた民族です。)
特徴的なのは腰にかけている沢山の輪で、
この輪が多ければ多いほど勤勉で賢いと言われていますが、
実際はお店で自分で買っているそうです。
顔かたち、肌の色は、ひと目で漢民族とは異なるのが分かります。
彼らは、この産地でもかなり不便なところに居住しており、
あまり目立たず慎ましく生活しています。
この写真の娘は普段はなにもせず、一日中テレビを見たり、
お喋りをしたりして過ごしているとのこと。
どこの少数民族の村でも、若い娘を見かけることは非常に少ないです。
多くは外地に出稼ぎにいったか、嫁いでいったか、ですが、
村に残っても何もすることもないので、
結果的に早く家庭を持つことになるようです。
最近は漢民族と少数民族の結婚も増えてきており、
「混血はより優秀な子孫を残せる。」と何を根拠に言っているのか、
喜んでいるタイ族のお父さんもいました。
この徳昴族の女の子、現在素敵な恋人を募集中のようですが、
「村には悪い男しかいないから…」と嘆いていました。
どういう意味なのでしょうかねえ。
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