2003年より、
僕は邱先生のこの雲南コーヒー事業に参加させていただいていますが、
もしその時、邱先生からお声をかけていただけなくても、
一人で中国に行って、何か新しいことを始めよう、
と決めていました。
そしてその場合の候補地は、上海か雲南だと考えていました。
上海は言わずもがな、人・お金・情報が集まる
中国を代表する国際都市としての魅力を感じていましたが、
どうしてその当時(このコーヒー事業の話を知る前から)、
雲南に興味を持っていたのか、少し不思議な感じです。
きっかけは、2001年にアジア横断の一人旅をしていた時だったと思います。
旅先で沢山の旅人と出会いましたが、
「雲南は良かった!」と何人もが言っているのを聞き、
僕の雲南に対する想像が膨らんでいったのです。
「人が良かった」
「景色がきれいだった」
「食べ物が美味しかった」
「気候がよかった」
「物価が安くて過ごしやすかった」
「商売のネタが無数にあった」
「とにかくよかった」
別に何か特別なことがあるということでもなさそうでしたが、
雲南について悪く言う人には、一人も出会いませんでした。
僕はその旅で、日本からフェリーで青島に渡り、
一旦北上した後、中国の真ん中をジグザグと南下しましたが、
雲南省は通っていません。
日本を飛び出したばかりの僕は、
大多数の中国人の公共性のなさや、不衛生さ、したたかさ等に圧倒されてしまい、
かなり気分を悪くしてベトナムに渡ったのですが、
旅人と情報交換しながら、
中国に雲南というオアシスがあるかのような感覚を
持ってしまったのかもしれません。
その時点で、雲南には是非一度行ってみないとな、
と漠然と思うようになっていました。
|