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50.僕と雲南との出会い

2003年より、
僕は邱先生のこの雲南コーヒー事業に参加させていただいていますが、
もしその時、邱先生からお声をかけていただけなくても、
一人で中国に行って、何か新しいことを始めよう、
と決めていました。
そしてその場合の候補地は、上海か雲南だと考えていました。

上海は言わずもがな、人・お金・情報が集まる
中国を代表する国際都市としての魅力を感じていましたが、
どうしてその当時(このコーヒー事業の話を知る前から)、
雲南に興味を持っていたのか、少し不思議な感じです。

きっかけは、2001年にアジア横断の一人旅をしていた時だったと思います。
旅先で沢山の旅人と出会いましたが、
「雲南は良かった!」と何人もが言っているのを聞き、
僕の雲南に対する想像が膨らんでいったのです。
「人が良かった」
「景色がきれいだった」
「食べ物が美味しかった」
「気候がよかった」
「物価が安くて過ごしやすかった」
「商売のネタが無数にあった」
「とにかくよかった」
別に何か特別なことがあるということでもなさそうでしたが、
雲南について悪く言う人には、一人も出会いませんでした。

僕はその旅で、日本からフェリーで青島に渡り、
一旦北上した後、中国の真ん中をジグザグと南下しましたが、
雲南省は通っていません。

日本を飛び出したばかりの僕は、
大多数の中国人の公共性のなさや、不衛生さ、したたかさ等に圧倒されてしまい、
かなり気分を悪くしてベトナムに渡ったのですが、
旅人と情報交換しながら、
中国に雲南というオアシスがあるかのような感覚を
持ってしまったのかもしれません。

その時点で、雲南には是非一度行ってみないとな、
と漠然と思うようになっていました。


2008年3月7日 <<前へ  次へ>>