<前回の続き>
5月に北京に戻ると、春のせいか空気が乾燥していて、
頭皮にヒビが入り恐ろしいほど
大量のフケがでるようになっていました。
記憶をたどれば小学校のときからフケとの付き合いがありますが、
この期間は特にひどい。
日本滞在中にヘナは髪染めだけでなく、
ヘアトリートメントにも使えると知ったので、
さっそく100%のヘナでトリートメントしました。
ちなみに、100%ヘナはオレンジ色に染まります。
黒やブラウンに染めるには、他の植物性染料を混ぜます。
オレンジ色は好みではありませんが、
酸化染料のように色素の脱色をしませんので、
地毛の黒にオレンジを足しても、あまり目立ちません。
髪の表面はキューティクルという
堅い瓦状のもので包まれています。
この瓦と瓦の隙間に水分が保湿されます。
髪のパサつく人はキューティクルに水分がない人です。
キューティクルの中の皮質には、
髪の色を決定するメラニン色素があります。
一般的なヘアカラー(酸化染料)は
キューティクルをこじ開けて、
メラニン色素を化学変化させ髪の色をデザインします。
カラーを繰り返しすぎると、水分や油分などが流出して、
頭髪が痛む原因になります。
逆に、ヘナはキューティクルを
コーティングするように色をつけるものです。
洗髪で徐々に色が落ちるものの、ヘアトリートメントとして、
キューティクルに薬草が入るとツヤがでるし、
髪のまとまりがでます。
頭皮も、私の場合大変ありがたいことに、
1回のヘナで一定の期間フケがピタッとおさまりました。
中国ではヘナは指甲花(指の爪の花)といって
マニキュアとして使われて、
様々なところに植えられていますが、
まだヘアカラーとしては一般的ではありません。
オシャレ染めは美容師さんの得意とするところですが、
わたしたちは「健康染め」に特化して、北京で展開しています。
頭髪の美しさは、健康あってのもの。
数十年維持できる健康的なおしゃれを楽しみたいものです。
<次回につづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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