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186.知恵で勝負。

中国生活は4年目になりますが、
美容・健康に従事している私のところにまで
食品やレストランチェーンの方を紹介されることがあり、
日本企業の中国進出への潜在需要は
まだまだ大きなものがあると感じます。

中国進出に際して、まずは僅かな投資で始めたいとか、
テスト販売したいという場合、インターネットがとても便利です。
淘宝(たおばお)やアマゾン(卓越)、E-bayいう電子商店が
中国で大変人気があることはご存知のとおりです。

しかし、海千山千の中国です。信頼が購入の第一条件です。
例えば、淘宝にある商品には必ずどれだけ売れているのか、
店舗にはどれくらいの評価があるのか記されています。
私も欲しい物は繁盛店で買いますから、
売れる店と売れてない店の明暗は大きく分かれ、
新参者には厳しい世界です。

たまたま淘宝で洋服屋さんを営む人に会って、
「どうやって売れないところから売れるようになるのか?」
という質問をしました。
「売りたいものから売らないことだ!」と彼はいいました。
洋服を売るために、靴下を売るというのです。
しかも、ほぼ原価の価格で。
安いものをたくさん売って、評価を稼ぎ、
たまに利益の高い洋服が売ればよいと考えているようです。
仕入れ、発送などの人件費も手に入らないので大変な労働です。
はたして靴下屋の洋服を買う人がいるのでしょうか。

一方で、日本の粉ミルクを販売している方がいます。
日本人で唯一、全店舗で0.1%しか評価を得られない
クラウン4つの評価をえています。
一番信頼が求められる粉ミルクですから、
日本人への信頼度は大きな武器になるのでしょう。

中国のインターネットで買い物する人は中間所得層が多く、
安いものを探すのが楽しみの人ばかりです。
下手すると手間賃も稼げないことになりかねませんから、
知恵で商売したいものです。
わたし達も中国のインターネット市場の開拓道半ばですが、
知恵は簡単には拝借できません。
現地で実践しながら身につけるしかないと感じます。


2011年8月12日

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