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166.色彩の話〜カラスは白い〜

色彩コーディネーターの先生の話。
「ホットドッグと中国の包子(肉まん風の食べ物)の色彩ですが、
中国の包子や餃子は中身が隠れていて、真っ白いだけです。
ホットドッグやハンバーガーは牛肉やソーセージの色、
ケチャップ、マスタードの色が外から見えます。
色鮮やかで色彩的に優れています。
だから世界中で食べられているんです。」
と話してくれました。

ひるがえって、私たち絶世健美が扱っている漢方化粧品。
化粧品は清潔感や透明感が大切です。
私たちの化粧水は真っ赤なボトルに入っていますが、
内容液は薬草の色、黄色です。
時間がたつと漢方生薬が沈殿物として発生することがあります。
透明=清潔という価値観の方にはとてもお見せ出来ないので、
その点に配慮して真っ赤なボトルを選んでいます。
栄養クリームも白い色をしていますが、
空気にふれることが増えてくると黄色く変色することもあります。
勿論、化粧品としては素晴らしいのですが、
色彩の先生が営業担当になったらきっとお手上げでしょう。

ちなみに、漢方ドリンクの味も、以前お客様から
「今回のはちょっと苦くないか!」
とクレームを頂いた事があります。
現代漢方研究の大家であり、開発者の王振国先生に聞くと、
今回の蜂蜜の甘味がたりなかったからという説明がありました。
その他は変わらないとお客様には納得頂きました。
しかし、飲み慣れた味が変わっていたら、
不安になるのが現代人です。

じゃあ、多くの人に受け入れてもらうことは難しいか?
そんなことはないと信じています。
マクドナルドの藤田田さんは
「カラスは白いということを証明できる
弁舌の持ち主でなければならない」
と話しています。
現在は、精製された白米より玄米、
白砂糖より黒砂糖や蜂蜜という風に、健康志向が強まっています。
お酒だって、濁り酒を好んで飲む方がいらっしゃるくらい。
「玄米は固いから誰も食べないのか?」
と同じことが漢方化粧品にも言えてもいいと思います。
よく見たら、自然の色でとても綺麗なのです。

わたし達の化粧水は以前、
沈殿物が発生しないように濾過を何度もしたことがありました。
すると、成分が抜けて、薄っぺらい化粧水になってしまったのです。
皆が良いと思っている色に合わせることに意味があるのだろうか?
それよりも、素敵な色なんですよ!
とご説明差し上げるのが
お客様の利じゃないかという結論に至りました。
「この漢方らしい色も香りもクセになりそう」
なんてわざわざお便り下さる方がいて、大変嬉しくなりますが、
これからもっとそういう人が増えてゆくと思います。

絶世の活動情報 : www.zessei.com


2011年3月25日

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