11日金曜日は仕事を中断し、
大震災と津波の報道をテレビで見ていました。
悲惨で未だに事実を受け止めるのが難しく、
大災害の前に無力感に襲われるばかりです。
東北地方太平洋沖地震に被災された方々を
心よりお見舞い申し上げるとともに、
菅首相のリーダーシップに期待したいと思います。
私は先月にウクライナのチェルノブイリ博物館を見学していました。
1986年に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故の現場。
現在は一般人でも訪問できるのですが、
私が訪れた時は観光客が少なく、ツアーがありませんでした。
健康診断を受け自動車をチャーターして行く手もありましたが、
僅かとはいえ被爆するので諦めて博物館を見学しました。
チェルノブイリ博物館のどの設備にも
「Japan Official Development Assistance(ODA)」
のシールが貼ってあり、
日本と「核」の関係を想起させるものでしたが、
まさかその後日本でも原発事故が発生するとは。
博物館では「石棺を閉じた男達」という
ドキュメンタリーが印象的でした。
チェルノブイリが爆発した後、
現場を石棺のようなもので封鎖する必要がありました。
事後処理をする80万人もの人々の様子が
大きなスペースを使って説明されていました。
数分ごとにスコップで瓦礫を掻き分けては、
担当を交代する作業が映像で紹介されていました。
多くの犠牲のうえに、
チェルノブイリ原発事故の幕が下げられたのです。
彼らの表情は様々でした。
穏やかな顔、深刻な顔、楽天的に見える顔とさまざま。
事故を自ら処理するという気概、仕事だからという理由、
様々な気持ちがあったと思いますが、
誰でも出来れば行きたくないはずです。
彼らの気持ちを思うと、事故から15年を経たとはいえ、
観光気分で原発事故現場に行かなくてよかったのです。
日本の大地震にともなる被害は予断を許さない状況ですが、
復興にあたる方々の長く苦難の仕事は始まっています。
私は北京から様々な形で復興作業に関わる方々を
応援してゆきたいと思います。
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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