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143. 家電屋の中国人

日本出張から北京に帰って来ました。
日本に行く時も中国製品をたくさん持ち運びましたが、
北京への帰りも中国人の取引先から頼まれた日本製品を
沢山持ち帰りました。

毎度わたしが日本に帰国する際には、
取引先の中国人マネージャー達に買い物を頼まれます。
なかには半年前から私に確認する人もいるので、
無視する訳にはいきません。
今回は化粧品と時計を頼まれましたが、
日本のお土産は高い予算でも構わないというので、
いい加減に選ぶわけにゆかず、商品選びにはいつも頭を悩ませます。
そこで中国人の接客に慣れている、
新宿駅前の家電量販店やドラッグストアーにお世話になりました。
彼らは中国人向け売れ筋商品を熟知しています。
お店には夕方7時の遅い時間に行きましたが、
沢山の中国人観光客が商品パッケージを
プリントアウトした用紙を片手に買い物していました。
どうやらGoogleや百度(中国自前の検索エンジン)で
日本に住む中国人ブロガーの発信するおすすめ商品情報を
検索してきたそうです。

そのお店に「本日ポイント2倍、ぜひご利用下さい〜!」
と大声の中国人女性スタッフがいました。
その李さんというスタッフに質問していたら、
他のスタッフから「李さん、ご指名ですよ〜」と呼びだされ、
次から次へと中国人客の対応におわれて、
お店の誰よりも忙しそうでした。
彼女のような中国人スタッフのおかげで
家電店は中国人のお土産需要をがっちり掴んでいるのです。

今回、家電屋、ドラッグストアー、レストランなど
あらゆる場所で中国人のスタッフに遭遇しました。
同じく海外で働く立場として、
私は日本で働く中国人を始めとする外国人に
とても親近感を感じて思わず話しかけてしまいます。
一方で、その土地の言葉を話して、
能力のある外国人の存在にはとても刺激を受けます。
政治や経済では中国の力がどんどん大きくなってゆきますが、
個人レベルでは負けてはいられません。
日本で働く沢山の中国人に会って、
こんな風に感じた日本滞在でした。

<つづく>
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2010年10月15日

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