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106.老後、年金プラスαが難しい

つい先日、スタッフが年金負担の話題で盛り上がっていました。
なんでも、今月から地方の農村から来た人達の
養老保険(年金)の負担ベース値が86%もUPされ
個人負担が大幅に増えたためでした。

私の周りの人を例にとりますと、地方農村戸籍の人は
昨年まで800元をベースに、20%を会社が負担して
8%を個人が負担していました。
今月からそのベース値が800元から1490元に引き上げられました。
物価は今後もあがってゆくので
養老保険支払い額は今後増えてゆく傾向にあります。
ちなみに北京の都市戸籍の人は給料額をベースに、
6504元を上限として28%を会社と個人で支払います。

年金負担額が上昇した結果、わたしの周りでは
「まず個人負担8%は支払わない。
会社が国に20%を支払う分は個人に渡してくれ」
という人が大勢増えました。
会社と個人の間で一筆かわせば、
現状ではあまり問題にならないそうなのです。
なんと融通のきくことでしょう・・・。
その一方、養老保険を支払っている人に
「やっぱり年金払わないとねー?」と聞くと、
「13億もいる大国ですよ、
私は国家を信じているし、年金問題も解決されるはずよ。」
と楽観していました。

私としましては、30歳で海外居住者になって、
日本の年金制度から離れています。
私たちの世代では年金だけに頼るのは不安なので、
今のうちに仕事をがんばって
自分で老後に備えたいと考えています。
なので、自分でやりくりしたほうが安心だ
という人の気持ちのほうが良くわかります。

とくに、中国には1億6000万人以上の高齢者の方がいます。
日本ではシルバービジネスに注目が集まるように、
豊かな高齢者が多い印象がありますが、
中国は高齢者社会になってから経済大国になっているので、
退職した高齢者は、物価が高くなることや
医療費の増加といった長生きのリスクと同居しています。
また、一人っ子政策の世代は、子供のころは甘やかされますが、
働くようになると、2人の両親と4人の祖父祖母、
合計6人を抱えることになります。
どこの国にもある年金問題は、
ここ中国でもかなり悩ましい事情があるのです。

こうなると、老後に備えるのも大切ですが、
大きな支出を押さえることも考えなくてはいけません。
アメリカ、ヨーロッパでは医療費の高騰が問題になり、
医療費を負担するより予防にお金を使うほうがコストも安いし、
なによりもハッピーだという考えが広まりました。
中国でも中国のお家芸でもある「予防」を第一として、
予防に投資するようになるのも意外と早いかもしれません。
絶世健美も「予防第一」の啓蒙を行い、
高齢社会をみんなでハッピーに過ごせるように努力しています。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2010年1月29日

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