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30.オリンピックの代償は大きい

北京オリンピックが開会して1週間が経ちました。
始まる前に日本にいる友人から
「中国で本当にオリンピックできるの?」と
中国がバカにされるのを聞いていたので、
北京に居を移した者としては、
何が何でも北京オリンピックは成功して欲しいと思っていました。

今のところ素晴らしい運営がされていると思います。
開会式では一糸乱れぬ2008人の打楽器の演技を見て、
中国人と一緒に仕事をしているものとしては
「こんなチームワーク、中国人でもやればできるのね!?」
とビックリしてしまいました。
北京の治安維持の体制もかなり厳重ですし、旅行者が多い中心部では、
路地ごとにボランティアの道案内所があり、
地下鉄が3路線も開通して、移動が便利になりました。

一方で、北京で営業する人たちの間でかなり期待されていた、
オリンピック景気はというと・・・。
オリンピックで世界中から人が集まることを見込んで、
新しいホテルやレストランが開店するなどしましたが、
ホテルや航空チケット、オリンピックチケットの価格が高騰していることや、
VISA取得・更新が難しくなっていることから、
旅行会社の友人の話によると、
海外からの旅行客は去年の8月と比べても減っているようです。

当店もみなさんもご存知、
旅行本の定番「地球の歩き方」に取り上げていただき、
日本からの旅行者のお客様が増えると少し期待していたのですが、
オリンピック期間中は逆に減少しています。

それどころか、
7月20日から開会式の8月8日までテロ予防のために
液体物が国内外へ出荷できなくなりました。そのため、
化粧水の売上に深刻な影響がありました。
今週から発送できるようになってホッとしましたが、
オリンピック成功のために、
中国政府は「何も事件を起こさせないこと」に徹底しています。
地下鉄でも、飛行機の搭乗時のような手荷物、身体検査が行われています。
煩わしいことこの上ないのですが、
既に色々な代償を支払わされた北京オリンピックなので、
嫌な顔はしないでおいて、このまま成功して終わって欲しいと思います。

<つづく>

絶世の活動情報 : www.zessei.com


2008年8月15日

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