閉めるために開けると言われるフードサービスの中でも、
何十年に渡って生き延びている店舗や業態があります。
「老舗」
工業化したフードサービスは、その手法の発展もあり、
店舗開発そして展開がドンドン容易になってきています。
そうして生み出された新しい業態や店舗は
あたかも車のモデルチェンジのように、
どんどんとフルモデルチェンジやマイナーチェンジを繰り返し、
何時の間にか、消えて行きます。
そんな中、長きに渡って生き延びる店がある。
どの街にもいくつはあるのが、この老舗です。
私は、先日東京にいった際に、
自分の親方にお会いして知恵をつけてもらいました。
「老舗」とは何か?
自分が老いてないのに、老舗になるにはどうするのか?
老舗とは「安心」です。
品質に対する安心。
その品質に対して支払っても大丈夫という安心。
いつ行っても同じものがある安心。
変なものが入っていない(健康上)の安心。
そんな安心の集合体が老舗です。
老舗はとにかく安心なのです。
安心には、突き詰められた品質感が必要です。
安心には、それを守り続ける人が必要です。
安心には、必ずストーリーがあります。
若い老舗作りには、
この3つの要素を短期間でやり切る瞬発力が必要です。
何より大切なのは、本物の安心を提供し続けることです。
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