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243.お客様に使ってもらえ

組織づくりと人づくりに苦労することは、
経営においては極めて普通のことではありますが、
店舗に立って、暇な時間に従業員が動いてなかったり、
椅子に座ってしゃべっていると
腹が立つのは、
一般的な経営者として、当たり前の現象だと思います。

「いかに従業員をこき使うか。」
「いかに遊ばせないか。」

こんな表現は、私のもっとも嫌いな表現ではありますが、
現場で腹を立てている自分に気づき、
苦笑いをせざるを得ません。

そんな時に、先週ご紹介したハナマサの元社長である、
小野親方にこんなことを言われて、
思考の角度ががらりとかわりました。

「あのね、キムさん。」
「経営者がだいたい従業員を使えるわけがない。
従業員を自分で使おうとすること自体が間違っている。」

「いいか、従業員はお客様に使ってもらうんだ。」

「経営者の仕事は、
お客様をたくさん集めてくるようなアイディアを
限りなくたくさん考えて、お客様を店に集めることだ。」

「お客様を集めたらあとは、
親愛なる従業員諸君にお任せすればいい。
喜んで働いてくれるはずだ。」

仕事の成果= 考え方 × 能力 × 努力
だと思いますが、この考え方をがらりと変えるようなアドバイス。
これまた、自分の未熟ぶりに頭を掻くのみでした。

「従業員はお客様に使ってもらえ。」

お裾分けします。



2011年11月28日(月)

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