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235.睡眠には三つの機能が

今回は眠ることをまじめに考えてみたいと思います。
 
恐らく皆さんにとって眠ることは=休むこと、
という認識であることには間違いないと思います。
しかしながら、眠ることには次の3つの役割があります。

1)休む、休める
睡眠は当然体を休ませます。
仮に頭が休んでなくても横になっていれば
体は休むものです。
では脳はどうか?あまり専門的な事はわかりませんが
脳は休まなくてもいいようです。
「脳は疲れない」という本にも書いてありますが
頭が疲れると通常感じるのは、
体の何処かが疲れている反応を言ってみれば
勘違いしているだけです。
心臓の筋肉が「疲れた。」といって休んだら
大変なことになりますが、脳も休みなしのようです。 

2) 記憶を整理する
では、人が眠っている時になにをするかというと、
日中に起きた事を整理しているそうです。
人間の脳なり心(一体どこにあるのか?)には、
意識と無意識があり、
私たちが意識的に見たり聞いたりして考えていること以外に
人間は無数の情報を脳にいれています。
それを(たぶん)なんからの基準で
脳の中の棚に整理をしているということです。
脳の大切な役割の1つに、忘れる
(もしくは忘れたと思われる状態をつくる)
という機能があります。
人間は、記憶を整理して、
忘れることをしないと心のバランスをとっていけないのです。 
 
3)記憶を定着させる
記憶を整理する部分に少し重なりますが、
睡眠には、記憶を強化する役割もあります。
私の例で恐縮ですが、大学生のころ、
テニスをすることに忙し過ぎて
勉強をする時間がありませんでしたので、
テストは全て一夜漬けでした。
前日の夜、常日頃まじめにノートをとり、
テスト前には完全にポイントを整理している鈴島くん
(大変お世話になりました) のところに行って
そのノートをコピーして来るのです。
それからが勝負。それを丸暗記するのです。
膨大な量がありましたが、
記憶しては疲れると眠り、起きてはまた記憶し、
それを朝まで繰り返しました。

当時、心理学が好きだったせいで、
記憶と睡眠の研究レポートなんかを読んでいて、
睡眠直前に記憶すること、
記憶を定着させるために眠ることを知っていた私は
それを徹底的に利用しました。

結果は◎。
大学時代はこれで成績はトップクラスでした。
さてさて、下手な自慢は置いておき、
睡眠が記憶を強化することは確かだそうです。
 
今回言いたかったことは、
睡眠はただ人を休ませるだけではないということです。
その広範な意義を理解しまじめに眠るということをお勧めします。
特に、眠る直前に考えることや
思うことに気を使うべきだと私は直感的に思っています。
 
さてさて、
ちょっと一休み的に人生における
「仕事」「プライベート」「睡眠」について書いて見ましたが、
次回からはまたエキサイティングな
最近の仕事のことを書きたいと思います。


2011年10月3日(月)

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