タイトルはちょっと冗談が半分入っていますが、
私は今3人のアシスタンタトがいます。
焼肉屋とコーヒー屋の会社に
それぞれ女性のアシスタントが1人ずつ、
そして、普段私とずっと一緒に動いて、
車の運転をしてくれている男性のアシスタントです。
それぞれの役割は明確に分かれています。
そもそも1人で済むアシスタントを各会社ごとに分けているのは、
業務量の負担軽減の意味もありますが、
何らかの理由で会社を離れるようなことがあると、
1人の秘書にすべての業務を任せて問題が起きた時の
リスク軽減が一番の目的です。
今、4つの焼肉屋さんと3軒のカフェがあり、
日々その現場をなるべく廻るようにしています。
しばらくは、自分で運転をして廻っていましたが、
気付くと7軒も回るために
1日2・3時間運転をする時間があることに気づき、
これはいかんなと思ったのがきっかけです。
決して運転が面倒くさいのではなく、
(いや私、実は運転が好きです)会社の時間という
自分だけの時間ではない時間を
運転という、社長としての価値がでないことに
使ってはいけないと考えたからです。
そこで、中国では運転手さんの給与が比較的低いので、
運転手さんを募集することにしました。
ところが・・・。
新聞広告をみてやってきた運転手の候補さんたちは、
言っては失礼ですが、いかにも胡散臭かったり、
衛生的でなかったりと、
ちょっと私に付いていろいろなところを廻るには
ふさわしくない人ばかりでした。
「あー、中国で運転手さんを募集するとこうなっちゃうのか。」
結構落胆しましたが、少し考えて、
次のように募集することにしました。
“社長アシスタント募集”
主な業務:社長について店舗巡回等(含む運転)
集まってきた人材は、見違えるほどでした。
大学卒業を含め、いかにもイキのいい、
聡明そうな若者が数人あつまりました。
中には頭が良すぎたので断った人もいるぐらいです。
最初は、運転がメイン業務になるはずですから、
頭の回転が早すぎる人間は我慢できないと考えたのです。
私は、面接をするときに良く使う技があります。
私の社長ルームに入ってきて座る椅子の足元に
鉛筆やハサミや定規をわざわざ落としておきます。
いくら社長面接で緊張していても落ちているものに気づかなくては、
良い仕事は期待できません。
その日、落ちているハサミに気付いたのは、二人でした。
そしてそのうちの一人は、少し落ち着いた雰囲気の若者でした。
履歴書を見ると
「出身:特殊部隊にて新疆近辺で兵役特殊任務」とありました。
|