先週に続いて、日本に研修生を訪問した話をします。
日本の受け入れ側企業の方と話をして意外だったのが、
「彼らが来てくれるようになって工場が明るくなった。」
という話でした。
特に評判が良い理由は、声の大きさと礼儀正しさでした。
企業の方がいうには、四川省から来た研修生は特に礼儀正しく、
声が大きいとのこと。
彼が来てから、
朝は気持ちよく「おはようございます。」と言い、
廊下ですれ違えば、わざわざ立ち止まって、
「こんにちは。」という。
何より、企業の方を感動させたのは、
この“わざわざ立ち止まって”というところらしいのです。
企業の方にとって、研修生の対極にあるのが、
日本のフリーターだそうです。
彼らや彼女らの多くは廊下ですれちがっても、
こちらから挨拶しないと挨拶がなく、
あっても、「ちわっ。」ぐらいのものだそうです。
この話、あまりに一般化すると、
元気よく挨拶をする礼儀正しい日本の若者に失礼ですので
強調しすぎませんが、
私は中国に住む者として、
日本企業の方々のその反応がよくわかります。
今日本が日本に求めているのは、
日本人がかつて自分たちの美徳として誇りに思っていたことです。
それは、礼儀であり、勤勉さ。
そして、今日本の企業の方々がそれを中国人研修生の中に見ている。
不思議だなと思った日でした。
その日、研修生たちは私たちを満面の笑顔で見送ってくれました。
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