時間の使い方については、多くの人が考えるところだと思います。
私も常々自分の時間の使い方を研究しています。
一方で、私はこの時間を意識するのが、
(今よりももっと)若いころ大嫌いでした。
その原因は私の父親にありました。
私の家では、子供のころから、
時間についてうるさく言われることが多かったものです。
中でも特にいやだったのが、
家族で旅行に行く、ちょっと食事に行くというだけで、
出発の時間を父が勝手に決め、
さらにそれについて一分前からカウントダウンを始めることでした。
このせいで、楽しいはずの家族の食事が、
なんだか軍隊の訓練のような形になり、
子供心にとても嫌だったのです。
(今ではなんとも想っていませんが)
その反動で、私は10代後半から20台前半まで、
ずいぶんと時間の無駄をしたものです。
26歳まで遊んで暮らしたわけですから。
(もっともその私の親父は
「男なら30まで遊べ。」と力説してましたが。)
サラリーマンをはじめ、
自分の時間の使い方がいかに下手かについて思いやられました。
時間の使い方のうまい下手は、
実は生き方のうまい下手だということに気づかされました。
それ以来、フランクリンの本に始まり、
邱先生の本までありとあらゆる本を読みました。
今、私の時間の配分については、
ある程度の原則を持つようになりました。
私は、毎週一枚の紙に毎日の時間割と仕事項目の枠を印刷します。
私が常に携帯しているのは、
この時間表と何でも書ける小さなメモ帳とそして、
自分のビジョン・ミッションを一枚のグラフにした
3点セットだけです。
時間の実際の配分の仕方やその考え方については、
邱先生の本で原則的な考え方を勉強した上で、
さらに「7つの法則」
もしくは「7つの法則最重要事項」を読むことをお勧めします。
特に役に立つ考え方は、
「自分の役割を設定する」
「役割ごとに今週やるべきことを書き込む」
「特に大事な仕事(本の中では“大きな石”)から
時間表に埋め込んでいく」
というあたりです。
また、以前にもご紹介したドラッカーの
「プロフェッショナルの条件」の中にある時間に関する考え方も
とても原則的です。
彼は、
「時間はまとめなければいけない。」と言っています。
この一言でお気づきの方も多いと思いますが。
3回の1時間と、
ひとかたまりの3時間はまったく意味が違います。
と、いろいろと時間の使い方について書きましたが、
なぜ年末に近いこの時期に
時間のことについて書いているかというと、
当然私も今年1年の時間の使い方を反省しているからです。
50枚の週間時間表をめくりながら、
何も書いていない空っぽの一週間を見つけるに、
「あー、この週はたぶん仕事が多すぎて空回りして、
あせるばかりで何も成果がなかったんだな。」
と他人事のように自分を振り返っているところです。
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