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85. 最近怒りっぽい

恥ずかしながら、最近怒ってばかりいました。

従業員に対して、街行く人々に対して、
対応の悪いレストランに対して・・・。

車に乗っていて、マナーのあまりに悪いドライバーを見かけると、
やっぱり腹がたっていました。

そしてある日の夜、
「俺はなんで最近怒ってばかりいるのだろう?」
と長い時間をかけて問いかけて見ました。
不思議なもので、怒りの理由を考えるうちに
心静まることができました。
そして次のようなことを考えました。

1) 怒らない
2) 怒りはエネルギーである
3) 男にも周期がある
4) 全ての過程が成長のために用意されたシナリオ

1) 怒らない
そもそも、怒っていると損です。
ありきたりですが、人生の時間はおそらく決まっていて、
きまった時間を過ごすのに怒っていてはやっぱりそんです。
もし人生がたった10分で終ってしまうとしたら、
1分だって怒っていてはもったいないでしょ。
それに、他人はそもそも自分のコントロール外にあるんだから。
先日、中国のテニスプレーヤーが
あまりにひどい中国の観客に対するコメントを求められて
「I can control myself, but can’t control others.
So I have no comment for them.」
と言っていました。
これを読んでふと、
「あっ、そうだよな。
自分とは違う人間のことまでどうにかできるわけはないよな。」
と心が軽くなったのでした。

2) 怒りはエネルギーである
それでも、怒ることはあります。
そしたら、このマグマのように沸々とわくエネルギーを
クリエイティブなエネルギーに転換することも
出来るんだと思います。
昔、ナポレオンヒルの書いた「成功の法則」という
分厚い本を読んだことがあります。
確か英語の原書で読んだように記憶しています。
その中に、性的エネルギーを創造的なエネルギーに転換して
事業に活かすようなことが書いてあり、
ちょっとびっくりしたことがあります。
いずれにせよ、自分の体の中のエネルギーである以上は、
それを前向きな力に変えることができるんじゃないかと思います。
まあ、この話、具体的にそれをどうするか?という技術論より、
むしろこういった認識を持つことに
大きな意義があるように感じてますが。

3) 男にも周期がある
皆さんに同意していただけるかどうかわかりませんが、
私はだいたい3週間を1タームとした精神的な浮き沈みがあります。
これに気づいたのは、20代後半ですが、
女性にも周期があるのですから、
同じく生身の人間の男にあってもおかしくはないでしょう。
3週間に1回ぐらいくるちょっとした「落ち込み期」は
だいたい3日から5日です。
私は、だいたいこういうときは、
あまり無理せずに、早めに寝ちゃいます。
だから、怒りっぽいときには、
自分の精神的な周期を少し意識すると、
コントロールしやすいのはでないかと。

4)全ての過程が成長のために用意されたシナリオ
以前、「飛行機は離陸するためには大きな向かい風が必要」
ということを書いたと思いますが、人生にとっての向かい風は
自分の飛躍にとっての必然的な揚力です。
こんな風に考えると、目の前の困難が、
ちょっとありがたく感じるものです。

最後に。私はこんな言葉が好きです。

富を蓄積するその過程そのものが、
自分の精神性を高めるための大きな旅である。


2008年11月3日(月) <<前へ  次へ>>