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15.スタッフは家族
新年になり私は新しい仕事を務めるになりました。
そこで一番はじめにしたことは、主要スタッフ2人のみを残した、
以前から勤務していたスタッフ全員の解雇でした。

これは以前の店舗の雰囲気をがらりと変えたかったことと、
そして一番大切なことは私の意思が通じる人であることでした。
言葉の問題も多々ありますが、何よりお互いの意思疎通が大切です。
相手から理解しようとする気持ちがある人でなければ
どんなに有能でも雇えません。
多くの人と面接し、
その中でも自分の意識の中で意思疎通できる人を選びました。

新しい仕事を始めるにあたって先生が
「まず自分が先頭に立ってやらなければ誰もついてこないです。」
という事をおっしゃられ、
それまでやってきた自分の仕事への取り組み方を改めて思い出し、
目が覚めた思いでした。

こうして新たなスタッフを揃え、
先生からもありがたくもプレッシャーのあるお言葉も頂き、
気持ちも新たに臨む事が出来ました。

私の周りには安徽省のスタッフが多いです。
これはあくまで私の意見ですが、
私の仕事で上海人のスタッフで長続きしているケースは稀です。
以前も申しましたが、上海人は自宅があり、両親がいて、
食事の心配もなく生活の不自由はありません。
それで多くの上海人フリーターは
私が見る限り仕事の取り組み方がいい加減で、
これまで多くの上海人を解雇しました。

それに比べ地方出身のスタッフは、
自宅も自分で借りて、生活費も自身で稼がないといけないので、
解雇されるような事があればそれは死活問題ですから
仕事への真剣さが違います。
ですからおのずと
地方出身のスタッフに囲まれていったのではないかと思います。
もちろん私も単身で上海に乗り込んで来た身で、
そのような境遇からか
気心知れたスタッフを兄弟や家族のように感じます。
一番の幸せは家族の幸せであり、家族全員の幸せが目標です。
とはいえ仲の良い家族でも兄弟喧嘩がよくあります。
それも家族ならではの特典なのでしょうか。


2009年1月21日

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