トップページ > 上海漫遊記 > バックナンバー

  隔週水曜日更新
14.行列を作らない中国人、それでも行列を作る日本人
先日日本食レストランでのパーティに出席した際の話です。
パーティの挨拶も終わり、待望の食事タイムになりました。
立食パーティでビッフェスタイルであったので、
皆一様に入り口でお皿を取って並んでいるのですが、
お皿の供給が間に合わず、
入り口に多く日本人が行列を作っていました。
そこに一人の中国人が
行列も気にせずにフードをとっていくではありませんか。
多くの人が行列を作る中、いとも気にせずに食事をとる中国人。
私はこの光景を何度も目の当たりにしてきました。

上海では地下鉄、バスでの携帯電話の通話は自由です。
実際私もよくします。
日本でもついつい忘れて電話をしてしまい、
大ヒンシュクを買いました。
また地下鉄の乗り降りに順序はありません。
日本ではもちろん降りる人が先ですが、
上海ではいつも押し合いへし合いになります。
そして今回のように行列を作ることもありません。

ここまで見る限り、
なんとデリカシーのない人達なんだと思いますが、
実際に自分が住んでいて思うことは、
彼らには明確なルールがないのではないかという事です。

例えば某ファミレスでは混雑時には整理番号を設け順番を守ります。
しかし違う店ではそのようなシステムはなく早い者勝ちになります。
ルールがないから行列もせず、
できるだけ早くたどり着きたいのは当然のことだと思います。
店員もお客様も
明確なルールづくりをしない為に起きてしまう問題で、
この問題を解消する為には、自らがルールを作り、
店員もお客様にも理解をしてもらわないといけないと思います。

多くの人種と国民性ともつ中国では
特にこの明確なルール作りを設ける事が、
来年万博を迎える国際都市としての
最低限のマナーの第一歩だと思います。


2009年1月7日

<<前へ  次へ>>