写真を見ると、貴州省の茅台（まおたい）や、
四川省の五粮液（うーりゃんいえ）など、
中国の名だたる高級白酒（ばいじょう）が
並んでいます。

日本にはこんな商売は無いと思いますが、
中国でこうした商売が成立するのは、
中国では今でもプレゼントに高級白酒を
贈る人が多いからです。

出張に行ってはもらい、
誰かが来ると手土産としてもらい、
といろいろな人からもらっているうちに、
白酒がどんどん溜まっていきます。

しかし、白酒はアルコール度数が
低いものでも38度、
高いものでは50-70度ありますので、
そんなにたくさん飲めるわけではありません。
そこで余った白酒を売って現金化したい、
という需要が出てくるわけです。

買い取られた白酒は、
きっと新品として酒屋の棚に並び、
また誰かが買ってエラい人にプレゼントする、
という無限のスパイラルが描かれていそうです。
これでは飲まれるために生まれてきた白酒が
かわいそうです。

白酒はきちんと飲む人に買ってもらい、
現金化するための記号としてのプレゼントには、
貝殻とかライター石とか、
何か他のものを使ってほしいものです。