■柳田洋・北京からの画像便り No.413 ■


団地のセキュリティー

私が歩いて通勤する途中に通る団地の
1階の入り口です。

入り口は鉄製の扉で守られており、
住人は入居時に支給された磁気カードを、
扉の右側にある機械に触れさせないと、
ロックが解除されないようになっています。
また、外部からの訪問者は、
扉右側の機械に訪問先の部屋番号を入力し、
その部屋の主が機械上部にある小型カメラで
部屋から訪問者を確認した上で、
ロックを解除する仕組みになっています。

こうしたセキュリティーシステムは、
日本では超高級マンションにしか
設置されていないと思いますが、
中国では写真のような、ごく普通の団地にも
当たり前のように設置されています。

日本は中国よりもずっと治安が良いですので、
従来、こうしたセキュリティーが
軽視されてきたと思うのですが、
一方で、日本のニュースを見ていると、
不審者が団地やマンションへ侵入して起こす
各種の事件は後を絶ちません。

日本の治安が中国よりも良いことは
すばらしいことです。
しかし、昔から治安が悪く、
国民のセキュリティーに対する意識が非常に高い、
防犯先進国・中国から日本が学べることは、
まだまだたくさんあるのではないか、
と私は思います。

 

撮影日:2010年9月10日(金)
撮影:柳田洋


前 へ 閉じる 次 へ