■柳田洋・北京からの画像便り No.412 ■


空港内礼拝区

先日、寧夏回族自治区に出張したときに、
区都・銀川の空港で撮った写真です。

寧夏は回教(イスラム教)を信じる
回族(ほいずー)の人たちの自治区です。
このため、飛行機を待っている間に、
1日5回の礼拝の時間を
迎えてしまった人のために、
空港内にも写真のような
礼拝区が設置されています。

礼拝区には絨毯が引かれ、
同時に8人が礼拝できるようになっています。
メッカの方向に向いていると思われる窓には
メッカの写真が掲げられています。

回族の人たちは外見的には漢族と
全く見分けがつかないのですが、
一緒に食事をすると、
イスラムの戒律を厳格に守り、
清真(ちんぢぇん、ハラール)の食べ物しか
食べませんので、すぐにわかります。
以前、私も取引先に回族の方がいて、
一緒に火鍋を食べに行ったのですが、
小さな鍋を固形燃料で熱する1人鍋にして、
それぞれが自分の食べたいもの、
食べられるものを食べましたので、
全く問題なく、一緒に楽しく
食事をすることができました。

こうした経験をすると、
中国が多民族、多宗教の国家であることを、
改めて認識させられます。

 

撮影日:2010年9月8日(水)
撮影:柳田洋


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