■柳田洋・北京からの画像便り No.385
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富巴巴窮巴巴
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日本でたくさんの人々に影響を与えた
ロバート・キヨサキさんのベストセラー、
「金持ち父さん、貧乏父さん」。
かく言う私も、この本を読んで、
「このままサラリーマンを続けていては、
一生うだつが上がらないのではないか」
と思ってしまい、脱サラ起業をした1人です。
この本は中国でも
「富巴巴窮巴巴(ふーぱーぱ、ちょんぱーぱ、
「巴」は父の下に巴)」という
そのまんま直訳の題名で出版され、
大ベストセラーになっています。
定価は20元(260円)、
作者は羅伯特・清崎(るぉぼとぉ・ちんちー)。
キヨサキは中国語では清崎になるんですね。
この本は「労働所得に頼るのはやめて、
起業や不動産投資で不労所得を得なさい」
という「中国共産党としていいんですか?」と
他人事ながら心配になってしまうような
内容なのですが、
全く問題なく出版されているところを見ると、
既に中国は労働者を尊び、資本家を憎む、
共産主義国家ではないことを、
中国共産党自らが認めているようにも思えます。
ロバート・キヨサキさんに言われるまでもなく、
「いかにラクして儲けるか」に全精力を傾ける
拝金主義国家・中国の人たち。
仕事をすること自体を
楽しむ余裕が出てくるまでには、
もうちょっと時間がかかりそうです。
撮影日:2010年3月2日(火)
撮影:柳田洋
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