■柳田洋・北京からの画像便り No.384
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北京ダック1羽38元
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「郭林(ぐぉりん)」という中国家庭料理、
「家常菜(じゃーちゃんつぁい)」の
チェーン店です。
「家常菜」ですので、凝った料理はないのですが、
安くておいしいので、いつもたくさんのお客さんで
にぎわっています。
この「郭林」の看板料理は北京ダック。
ダックを巻く皮、ティエンメンジャン、
ネギ、キュウリがセットになって、
1羽38元(494円)とお手頃価格ですので、
たくさんのお客さんが注文しています。
このため、このお店では、写真のように
2人の「北京ダック削ぎ係」の方が、
フル回転で北京ダックを削いでいます。
私は北京に来るまでは、北京ダックは
高級料理だと思っていました。
なぜなら、日本の中国料理店で
北京ダックのコースを頼むと、
北京ダック3巻で5,000円ぐらいするからです。
しかし、本場・北京に来てみると、
「郭林」に限らず、北京ダックの相場はどこでも
1羽38元であり、一般庶民が
普通にたらふく食べる料理だったのです。
これは、北京ダックを最初に日本に持ち込んだ
華僑の人たちが商才に長けており、
「北京ダック=高級料理」
というイメージを日本に浸透させたために、
生まれたギャップだと思われます。
「格安!3泊4日北京ダック食いだおれの旅」
なんていうツアーを企画したら、
「北京ダック=高級料理」というイメージを
持っている日本人には、
結構な価値を感じてもらえるかもしれません。
撮影日:2010年3月2日(火)
撮影:柳田洋
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