■柳田洋・北京からの画像便り No.383 ■


ダイヤモンドマーケット
私が以前住んでいたアパートメントの前にできた
ダイヤモンドマーケットです。
建物の上に青く輝く
巨大なダイヤモンドが印象的です。
中国は2009年、日本を抜いて米国に次ぐ、
世界第2位のダイヤモンド販売市場になりました。
中国でダイヤモンドの需要が伸び出したのは、
1990年代と比較的最近のことなのですが、
富裕層が急速に増加したことに加え、
南アフリカのダイヤモンド生産会社・デビアスが、
中国で積極的な広告戦略を展開したこともあり、
今回、世界第2位のダイヤモンド消費国となるに至ったようです。
このダイヤモンドマーケット、
以前は一般の宝飾品を売るマーケットだったのですが、
どうも売れ行きが悪かったらしく、
今回、ダイヤモンドに特化したマーケットとして
生まれ変わりました。
そしてコンセプトは「量販により、より品質の高い
ダイヤモンドをより安く」ということで、
「北京でダイヤモンドを買うなら、ここが一番お得!」
ということをアピールをしています。
北京でも高額商品をバンバン買う富裕層が増えてきていますが、
彼らも何でもかんでも値段も見ずに買うわけではなく、
同じものなら少しでも安く買いたいのは
一般庶民と同じであるようです。
そうした意味では、ダイヤモンドのような高額商品でも、
置いておけば売れていく時代は既に終わり、
富裕層にもお得感をアピールできなければ
モノが売れない時代が北京にも来つつあるようです。

撮影日2010年2月16日(火)
撮影:柳田洋


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