■柳田洋・北京からの画像便り No.375 ■


HALAL
私の家の近所にあるトルコ料理店の看板です。
看板の右端に「HALAL」の文字が見て取れます。
「HALAL」とはイスラム法上で
食べられる物のことを表します。
みなさんご存知の通り、イスラム法の下では、
豚肉を食べることは禁止されているのですが、
その他の肉でも、殺し方が正規の手順に
従ったものでなければ食べられないのだそうです。
そこで、敬虔なイスラム教徒の方々に、
「このレストランはイスラム教徒のみなさんも
安心して食べられる食べ物を出しますよ」という意味で、
レストランの看板に「HALAL」という表示をするようです。
このレストランはイスラム教徒が多い
トルコの料理ですので、「HALAL」の料理を出すのは
ある意味、当たり前なのですが、
北京では、結構、「HALAL」とか
「清真(ちんぢぇん)」と書かれた
レストランや加工食品を見かけることが多いです。
「清真」とは「汚れがない」という意味で、
「HALAL」と同じ意味を表します。
これは中国全土に1000万人いると言われている
回族(ほいずー、イスラム族)が
北京にもたくさん住んでいるためですが、
こうした表示を見ると、改めて、北京が
他民族都市であることを認識させられます。

撮影日2009年12月20日(日)
撮影:柳田洋


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