■柳田洋・北京からの画像便り No.362 ■




建国60周年
この10月1日で中国は建国60周年を迎えました。
10年に1度、そして更に干支が1周する「還暦」
ということもあって、今年の国慶節(建国記念日)は
9月のうちから祝賀ムードでいっぱいでした。
上の写真は私のオフィスが入っている
幸福大厦の入り口です。
「熱烈慶祝中華人民共和国成立60周年」の横断幕に
おめでたい赤い提灯がぶら下がっています。
下の写真は私が住んでいるアパートメントの
前の通りです。
街路沿いの支柱には赤いヒモ飾りや赤い提灯が
ずらりとぶら下げられ、
レストランも国旗を掲揚している店が多いです。
こうしたお祝いムードを盛り上げる背景には、
最近、求心力を失ってきた中国共産党の
危機感があります。
今、中国共産党が最も恐れているのは、人民から
「私たちは祖国を愛しているが、中国共産党は嫌いだ」
と言われることです。
お祝いムードで求心力を高めようとするのも良いですが、
人民の心の中で「中国」と「中華人民共和国」が
乖離していくのを防ぐためには、
党内の腐敗を一掃し、
「為人民服務(うぇいれんみんふーうー、
人民のために奉仕する)」
という党の基本理念に忠実な中国共産党に
生まれ変わる必要があるのではないかと思います。

撮影日:2009年9月28日(月)
撮影:柳田洋


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