■柳田洋・北京からの画像便り No.355
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亮馬餐庁
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私の家の近所、三全公寓の斜め向かいにある
「亮馬餐庁」という高級レストランです。
写真はレストランの裏側なのですが、
亮馬河(りゃんまーはー)と呼ばれる川に、
船の形を模したオープンテラスが突き出しており、
ちょっとした船上パーティーのような気分で
食事ができるようになっています。
この「亮馬餐庁」、中に入ったことがないので
詳しくはわからないのですが、
夜になると、北京軍区を表す「北」ナンバーの
人民解放軍の車や、
武警(Wu Jing)の頭文字を取った「WJ」ナンバーの
武装警察の車が駐車場にずらっと並んでいますので、
そういう人種の人たちが
接待に使うレストランであるようです。
そう言われてみれば、「亮馬餐庁」の建物は
やたらと豪華な装飾が施してあり、
いかにもそういう人種の人たちが好きそうな
成金趣味の仕上がりになっています。
中国では、以前はどこのレストランに行っても、
国家のカネで食事をしている人ばかりでしたが、
最近は自分でおカネを払って食べる人が
圧倒的に多くなりました。
しかし、こうした「亮馬餐庁」のような存在を見ると、
国家のカネを使った接待需要というのは、
まだまだ残っていることがわかります。
撮影日:2009年7月31日(金)
撮影:柳田洋
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