■柳田洋・北京からの画像便り No.354
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従業員募集
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私が時々行く四川料理のレストラン・金山城が
入り口のところに出していた従業員募集の看板です。
上から、ウエイトレス、料理を運ぶ係、皿洗い、
学生アルバイト、雑務係です。
どの職種も月給は1000-1100元(14,000-15,400円)。
北京市の最低賃金は800元(12,000円)ですので、
それほど高い給料ではありません。
しかし、月給の金額の右側に書いてある
堤成(てぃーちぇん)は歩合給、
奨金(じゃんじん)はボーナスです。
つまり基本給は低いけれど、がんばった人は
歩合給やボーナスの形で給料が上がる、
ということです。
これは中国で人を雇うに当たって
非常に大切なことです。
中国では給料を全額固定給にしたり、
基本給を高くしたりすると、
仕事を一生懸命やる人が減ります。
逆に、がんばればがんばるほど給料が
青天井で上がっていく、という制度であれば、
みんな気持ちは「自分株式会社の社長」ですから、
俄然がんばり始めます。
もちろん、歩合給やボーナスの計算方法は、
誰もが納得できる制度にすることが必要ですが、
ここ中国では、基本給を低く抑えて、
歩合給やボーナスの比率を高くする、ということは、
やる気のある人を採用して、
がんばって働いてもらうためには、
非常に有効な方法なのです。
撮影日:2009年7月31日(金)
撮影:柳田洋
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