■柳田洋・北京からの画像便り No.341
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スクーター?
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私の家の近所で撮った写真です。
スクーター?かと思ったのですが、
よく見るとペダルが付いています。
そう、これは進化した電動自転車なのです。
北京で電動自転車が普及し始めた頃、
電動自転車は普通の自転車に
大型蓄電池をむりやりくっ付けたような
非常に不恰好なスタイルをしていました。
しかし、ここ数年、
「もっと格好いい電動自転車に乗りたい」
という需要を受けて、
電動自転車のデザインは
どんどんスクーターに近くなり、
今では写真のようによく見ないとスクーターとの
区別が付かないまでになりました。
この電動自転車、見た目もスクーターですが、
スピードもスクーター並みに出ます。
中国の法律では時速20キロを
超えるスピードが出る電動自転車は
生産してはいけないことになっているのですが、
販売店が速度制御装置のコードを抜くだけで、
簡単に時速30キロ以上出るように改造できるようです。
自転車専用レーンを
時速30キロ以上の猛スピードで走る電動自転車は、
歩行者や人力自転車にとって非常に危険な存在です。
デザインをスクーターのように
格好よく進化させるのも良いですが、
中国の電動自転車のメーカーには、
高速化の改造ができないようにするなど、
安全面で進化させることにも
力を入れてほしいと思います。
撮影日:2009年4月26日(日)
撮影:柳田洋
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