■柳田洋・北京からの画像便り No.335 ■


中国の子供

北京市内のある団地の近くで撮った
子供の写真です。
中国の子供の特徴の1つは、
服を何枚も重ね着させられて、
まん丸であることです。
写真の子供も坂道で転がしたら、
よく転がりそうな感じです。
これは中国では
体を冷やすことは万病の元と言われており、
重ね着は「子供の体は絶対に冷やさない」
という親心の表れです。
そしてもう1つの特徴は、
何枚も重ね着をしているにも関わらず、
ズボンのお尻の部分には裂け目が入っており、
写真の子供のように
しゃがむとお尻が丸出しになってしまうことです。
これはまだ自分でトイレに行けない小さい子供が、
しゃがめばどこでもすぐに用を足すことができるように、
ということなのですが、
これではいくら重ね着をしていても、
丸出しになったお尻から
風邪をひいてしまいそうです。
毛糸の帽子までかぶっているのに
お尻が丸出しのその姿は、
まさに「頭隠して尻隠さず」状態です。
こんな超重ね着でお尻丸出しの子供も、
あと20年もすれば立派な大人になって、
未来の中国を作っていくんだろうなぁ、
と思うと、感慨深いものがあります。

撮影日:2009年3月15日(日)
撮影:柳田洋


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