■柳田洋・北京からの画像便り No.336 ■




中関村

北京の秋葉原と呼ばれている中関村です。
秋葉原と違うところは、中関村にある電気店は
パソコンやIT関係のお店がほとんどであり、
一般の電化製品は売っていないことです。
みなさん一般の電化製品は、自分の家の近所の
国美(ぐおめい)、蘇寧(すーにん)など
家電量販店で買います。
中関村のIT関係のお店の特徴は、
そのほとんどが零細店舗であり、
写真の「中関村e世界」などの大型ITビルは
零細店舗の集合体です。
零細店舗が売っているパソコンやIT製品は
どこも品揃えが似たり寄ったりで、
値段もどこのお店で訊いても
だいたい同じような値段ですので、
特定のお店で買う必然性はありません。
このため、どのお店でも店員が
店の前に出て呼び込みをしているのですが、
それがまた独特の活気を醸し出しています。
そんな全く差別化できていない零細店舗ですが、
それでもみんなつぶれないでやっていけているのは、
「中関村のITビルに行けば何でも揃う」ということで、
北京中のお客さんが集まってくるから
なのではないかと思われます。
日本でも大型スーパーの近くで八百屋を開くと
結構繁盛すると言いますが、
やはり、人がいっぱい集まるところには、
ビジネスチャンスもたくさんある、
ということなんですね。

撮影日:2009年3月29日(日)
撮影:柳田洋


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