■柳田洋・北京からの画像便り No.330 ■




監視カメラ

先日、家の近所を歩いている時に、
ふと上を見上げたところ、電柱に監視カメラが
設置されているのを見つけました。
そこは特に周りに重要な建物があるような場所ではなく、
ただの住宅地なのですが、
ちょっと気になって注意して見たところ、
ここにも、あそこにも、あるわあるわ。
多いところだと100mぐらいの間に、
5-6個もの監視カメラを見つけることができました。
今まであまり気にしていなかったので
わからなかったのですが、
いつの間にか北京の街は当局によって
無数の監視カメラで監視されるようになっていたのでした。
これらの監視カメラは多分、違法行為を
取り締まるために設置されたのだと思いますが、
日本だったら人権擁護団体が
「プライバシーの侵害だ。国家による国民の監視だ」
と騒ぎ出し、大変なことになるのではないかと思います。
しかし、中国の人たちの反応は、
「監視カメラの設置が防犯効果を発揮して、
治安が良くなるのならば、その方が良い」
というものが多いようです。
北京の街に大量に設置された監視カメラは、
私に「プライバシーとか人権といったものは、
治安が安定した上で初めて語ることができるものである」、
という事実を再認識させてくれました。

撮影日:2009年2月15日(日)
撮影:柳田洋


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