■柳田洋・北京からの画像便り No.318
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無宗教国家中国のクリスマス
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私の家の近くにあるマーケット「女人街」に出現した、
クリスマスグッズ販売店です。
見ているとクリスマスグッズを買っていくのは
やはり欧米人が多いのですが、
中国人のお客さんの姿もちらほら見えます。
中国共産党はマルクスの「宗教はアヘンだ」という教えを
忠実に守り、未だに実質無宗教国家を貫いていますが、
そうしたキリスト教弾圧とか、地下教会とか、
そういったこととは全く関係なく、
中国の人たちにも日本人のように一つのイベントして
クリスマスを祝う習慣が徐々に定着しつつあります。
家にクリスマスツリーを飾って、家族みんなで
ローストチキンとクリスマスケーキを食べて過ごす。
こんなイベントとしてのクリスマスが普及したのは、
日本でも高度経済成長期からではないでしょうか。
日本から40年遅れて高度経済成長を謳歌する中国。
イベントとしてのクリスマスの普及は、
中国が豊かになりつつあることと同時に、
中国の人たちに人生を楽しむ心の余裕が
出てきていることを表しているのです。
撮影日:2008年11月16日(日)
撮影:柳田洋
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