■柳田洋・北京からの画像便り No.309 ■


パラリンピック中継

9月17日に閉幕した北京パラリンピック。
「オリンピックとは全く別の大会として扱おう」、
「オリンピックに負けないぐらい盛り上げよう」
という中国政府の配慮が随所に見られた大会でした。
写真は中国の国営放送・中央電視台の5チャンネル、
CCTV5で生中継されていた「車イスフェンシング」の試合です。
日本では北京パラリンピックに関する報道はやはり
オリンピックに比べると余り多くなかったようですが、
CCTV5は北京パラリンピック期間中、
ずっと各競技の中継をしていました。
そして、画面の下には
競技の概要とルールのテロップが流れ、
画面の右下では実況中継を手話で見せるという
力の入れようです。
今回の北京パラリンピックの開催で、
中国の人たちのパラリンピック及び
障害者に対する理解は
格段に進んだのではないでしょうか。
政府やテレビ局が、国民や視聴者の顔色を伺うことなく、
「これはやるべきだ!」と考えたことは
損得抜きで徹底的にできる。
こういう視点から見ると、一党独裁体制も
悪い面ばかりではないのではないか、と思えてきます。

撮影日:2008年9月15日(月)
撮影:柳田洋


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