■柳田洋・北京からの画像便り No.296
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衛生局レストラン格付け
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日本では中国産食品の安全性が
大きな社会問題となっていますが、
中国の人たちも食の安全に
無関心なわけではありません。
むしろ、昔から衛生状態があまり良くなかったため、
中国の人たちは「生ものはなるべく食べない」、
「なるべく衛生状態の良い高級なレストランに行く」、
「食器は紙ナプキンで拭いてから使う」など、
自己防衛の意識は日本人よりも高いです。
そんな中、食品の衛生を管轄する官庁である
北京市衛生局は、最近、市中のレストランの
衛生状態をA,B,C,Dの4段階で格付けし、
レストランの入り口に巨大な格付け証を
掲示することを義務付けました。
格付けの下にはご丁寧に「消費者のみなさんには、
より格付けの高いレストランで食事をされることを
お薦めします」とまで書いてあります。
写真のレストランは最高格付けの
Aランクですので問題ないですが、
CやDの格付けをもらったレストランには
誰も寄り付かなくなることが予想されます。
かなり強烈な方法ではありますが、
これで格付けの低いレストランの衛生意識が高まって、
北京市のレストラン全体の衛生レベルが上がれば、
私たち消費者にとっては非常にありがたいことです。
撮影日:2008年6月16日(月)
撮影:柳田洋
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