■柳田洋・北京からの画像便り No.291
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四川省大地震全国哀悼日
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5月12日に四川省で発生した大地震で
亡くなられた多くの方々を追悼するために、
中国政府は5月19日〜21日の3日間を
全国哀悼日に定めました。
初日の19日には、大地震が発生した
午後2時28分から3分間、国民全員が黙とう、
その後3日間、一切の娯楽イベントは
自粛することとなりました。
娯楽性の内容を含む海外放送も放送停止となり、
NHKの海外向けテレビ放送・NHKワールドのチャンネルは
3日間、ずっと写真の画面が流されています。
中国国内のテレビはどこのチャンネルも
ずっと大地震の現地の現状を報道しており、
今回の地震でいかにたくさんの人が亡くなり、
被災地がいかに悲惨な状況になっているかを
伝えています。
普段は個人主義丸出しで他人のことなどお構いなし、
というイメージの中国の人たちですが、今の彼らは
「自分のできる範囲で、被災者の人たちを助けたい」
という気持ちで、全国的に心が一つになっています。
私は12年中国にいて、こんな状態を見るのは初めてです。
いくら普段の考え方が違っても、
人の心の奥にある、人間の「情」という部分は、
どこの国の人も同じなんだな、と思いました。
撮影日:2008年5月20日(火)
撮影:柳田洋
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