第1519回
中国のスマホユーザー

ディーツーコミュニケーションズの子会社、
ディーアールシーの調査によれば、
日本のスマホユーザーは
携帯電話利用者の2割強にとどまっていますが、
中国では73.1%と既に7割を超えているのだそうです。

多機能携帯電話・スマートフォン、通称「スマホ」。

最近、北京の街でもスマホを持っている人が
急激に増えたとは思っていたのですが、
既に7割超に達していたとは思いませんでした。
私は数年前に買った三星(さんしん、サムスン)の
普通の携帯電話が幸か不幸か全く壊れないため、
いまだにスマホを持っていないのですが、
いつの間にかマイノリティーになってしまっていたようです。

この急速な普及は、1000元(1万2,500円)前後の
低価格スマホが売り出されたことが大きく影響しており、
今後は地方都市での普及が進むであろう、とのことです。

同調査によれば、中国のスマホユーザーの購入動機は
「パソコンがない場所でもネットを使いたい」が68%でトップ、
スマホでのネットの利用頻度は「毎日使う」が72.3%ですが、
1日当たりの利用時間は「1時間未満」が22.6%で
最も多かったのだそうです。

よく使うサイトは、「検索サイト」(76.2%)、
「ポータルサイト」(71.1%)、
「微博(うぇいぼー、マイクロブログ)」(49.2%)がトップ3。
スマホを使ってのネットショッピングは
43.4%が週に1回以上利用しており、
過去3カ月の平均利用額は1390元(1万7,400円)、
月平均460元(5,750円)と少なくはありません。

ここから浮かび上がる中国のスマホユーザー像は、
外出先などでちょっと時間が空いたときなどに
ちょこちょこと調べ物をしたり、微博を書いたり、
ネットショッピングをしたりするが、
何時間もネットサーフィンを続けたり、
ネットゲームにはまったりはしない、というものです。

忙しい日常の中で、
その携帯性をフルに生かして空いた時間に利用する。
中国のスマホユーザーは、文字通りなかなか
「スマート」なスマホの使い方をしているようです。





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2012年6月29日(金)

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