第482回
「上海起業家登龍門」
先月、上海で「上海起業家登龍門」
というイベントが開催されました。
このイベント、
日本政府の起業支援サイト「ドリームゲート」の
総合プロデューサーである、
ベンチャーサポートネットワーク・吉田雅紀社長が
企画されたもので、
中国起業した駆け出し起業家と、
その起業家をサポートする先輩起業家を
引き合わせるマッチングイベントです。
まずは、上海で起業したIT、食品、農業など
様々な分野の日本人起業家6名が、
日中で活躍する先輩起業家20名の前で、
自身のビジネスプランをプレゼンテーションします。
先輩起業家の人たちは、プレゼンテーションを聞いて、
そのビジネスプランに興味があれば、
「資金提供してあげる」とか、
「取引先紹介してあげる」などの札を上げる、
というものです。
200名におよぶ聴衆の中には、
わざわざ日本から来た人もたくさんいたそうで、
中国起業に対する関心の高さをうかがわせます。
イベント後の先輩起業家へのインタビューでは、
「今はもはや、中国で起業しないことが
リスクなのではないかと感じています」
などという発言まであり、
中国で起業することが「ごく普通の選択肢」どころか、
「優先して検討するべき選択肢」に
なりつつあることを感じます。
「どうせ起業するなら、
市場が成熟しきっていて、閉塞感ただよう日本より、
市場が未成熟で、破竹の経済成長を続ける中国で」
というのが、
私が「脱サラ中国起業」をおススメする理由です。
「中国語も話せないし、中国の事情もわからない」
ということで、腰が引けてしまう人もいるかもしれませんが、
そんなものは、いくら勉強しても
本場中国の人たちに勝てるわけがありません。
その辺は、中国人のパートナーやスタッフに
任せておけばよいのです。
日本人が中国で起業するに当たって、
地元の中国企業との差別化を図り、
競争力を維持するための武器となるのは、
普通の日本人なら誰もが持っている
「サービス精神」だったり、
「完璧主義」だったり、
「生真面目さ」だったりするのです。
このイベントを企画した吉田社長も、
イベント後のインタビューで、
「みなさん、中国でのビジネスにおいて、
日本人であることの強みをものすごく活かしていますね」
とコメントされています。
この辺のことに気がついた人が、
今、どんどん中国で起業しているんですね。
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