第483回
韓流ブーム、中国にも上陸
「冬のソナタ」で火がついた日本の韓流ブーム。
この韓流ブームがついに中国にも上陸です。
今、中国では、イ・ヨンエ(李英愛)主演の韓国ドラマ
「大長今(だーちゃんじん)」が大ヒットしています。
この「大長今」、日本でもNHKが
「宮廷女官 チャングムの誓い」
という題名で放送しています。
中国で「大長今」を放送しているのは、湖南衛星テレビ。
湖南衛星テレビ、と言えば、この夏、
視聴者参加型オーディション番組「超級女声」で
大ブームを起こしたテレビ局です。
地方の、それも一衛星放送テレビ局が、
立て続けのメガヒット。
よっぽど腕の立つプロデューサーがいるんでしょうなぁ。
ただ、このブームに対して、
低調を続ける中国や香港の芸能界は、
心穏やかではいられないようです。
中国の大物男優、張国立(じゃんぐぉりー)は、
「「大長今」を見たが、全く感動しなかった。
むしろ、頭にきた」と敵愾心をあらわにしています。
どこが頭にきたのかというと、
針灸は中国人が発明したものなのに、
このドラマでは韓国人が発明したことになっている、
というところだそうです。
更に同氏は「わが国のメディアが
一日中韓国ドラマばかり流すのであれば、
漢奸(はんじぇん)と変わらないではないか」
とまで言っています。
漢奸とは、戦争中、日本軍に協力した
中国人などに使われた蔑称で、
売国奴という意味。
なにもそこまで言わなくても...。
また、香港では大スター、ジャッキー・チェンが、
「ハリウッドや韓流に対抗するために、
中国のスターを支持しなければならない」とか、
「香港メディアは韓国の二流芸能人でさえ
大きく取り上げる」などと発言して、
韓国で物議をかもしたそうです。
確かに、日本でも中国でも、
メディアが韓流ブームを焚きつけている、
という面はあるかもしれません。
しかし、大ヒットをするのは、
たくさんの視聴者がいるからですし、
たくさんの視聴者がいる番組には
スポンサーも付きます。
中国や香港の芸能界のみなさんには、
口げんかをふっかけるのではなく、
是非、たくさんの視聴者を引き付けるような
おもしろいドラマや映画を作って頂いて、
真正面から韓流に闘いを挑んでほしいものです。
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