第460回
中国起業、丸4年
私が中国で起業して、
この10月1日で丸4年になりました。
これまで、会社をつぶさずにやって来られたのは、
ひとえに、お客様、取引先の皆様、
社員の皆さん、パートナーの劉さん、
そして、様々な形で当社をご支援頂いた皆様のおかげです。
この場を借りまして、厚く御礼を申し上げます。
当社はこの1年間、零細企業の分際で、
お金のかかることを立て続けにやってしまいました。
北京シノトランス包装運輸部の経営権取得、
天津事務所の開設、
北京本社のオフィス移転、
人員の増強。
全て、将来の更なる成長のためとはいえ、
当社のような小さな会社にとっては、
その資金負担は非常に重たいものがあります。
ただ、おかげさまで売上の方も、
ゆっくりとですが順調に伸びてきており、
お金は何とか回っていきそうです。
今後は、この1年でまいた種を大切に育てて、
実を成らせなければなりません。
それと同時に、将来の更なる成長のために、
新しい種もまいていかなければなりません。
マーケットが未成熟であり、且つ、
どんどん拡大している今の中国にいれば、
ビジネスチャンスがそこここに
ごろごろところがっているのが見えてきます。
起業をするなら、やはり、
限られた大きさのパイを
人と奪い合うようなところではなく、
パイ自体が日に日に大きくなっているところで
するに限る、と私は思います。
しかし、どんなビジネスでも、
ノーリスクで始めることはできません。
いくら中国の物価が安くても、
1つのビジネスを立ち上げて成功させるには、
それなりのカネ、労力、時間が必要ですし、
いくら中国の景気が良くても、
必ず成功するか、と言ったら、
そんな保証はどこにもありません。
せっかく見えているビジネスチャンス。
誰かが気づく前に
始めてしまいたいのはやまやまなのですが、
チャンスがあるからといって、
安易に飛びついて失敗すれば、
当社のような零細企業には
致命傷になってしまうかもしれません。
日本では、起業後、5年間生き残る会社は、
たったの20%と言われています。
これから1年、残りの80%に入らないよう、
あせらずあわてず、堅実経営をモットーとして、
着実に業績を伸ばしていきたいと思っています。
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