第158回
連載1周年に当たって

お陰様でこの11月1日で「中国ビジネスのススメ」、
連載1周年を迎える事が出来ました。
会社経営の傍ら、月、水、金と週3回、
一度も原稿を落とす事無く書いて来れたのも、
たくさんの読者の皆さんに読んで頂いている、
という張り合いがあってのものです。
この場を借りまして、読者の皆さんに厚く御礼を申し上げます。

このコラムを書き始めるに当たって思ったのは、
中国に住む日本人として、
ビジネスという切り口から両国を公平中立の立場で見て、
お互い、良い所は学びあい、悪い所は直しあう、という様な、
日本人と中国人の良い関係の端緒になる様な文章を書きたいな、
という事です。

経済的には先に豊かになった日本ですが、
豊かになったお陰で失ってしまった良いものも
たくさんありますし、
今の中国を見習わなければならない事も多いです。
それは逆も同じで、日本は長引く不景気で
すっかり自信を無くしてしまっていますが、
中国が見習うべきすばらしいものは
まだまだたくさんあります。

日本人と中国人がお互いの良い所を見習いあい、
お互いが尊敬しあう様な関係が築ければすばらしいと思います。
しかし、これまでの中国関係のコラムは、
「中国って変な国だね。おかしいね」
という論調のものが多かったので、
これは、中国に住む日本人として、
中国の本当の姿を公平な立場で
日本の皆さんにお伝えしなければ、
という気持ちでコラムの連載を始めました。

1年前を想い起こしてみれば、
こんな崇高な理想の下、コラムを書き始めたのですが、
実際はほとんど世間話に近い状態に成り下がってしまっており、
反省しております。
ただ、コラムをご覧頂いている方の数は
ゆっくりとですが着実に増えており、
読者の方から頂くメールでも
「いつも現地発信の貴重な情報をありがとうございます」
と言って頂いておりますので、
こんなコラムでも皆さんの何らかの役に立っているのかな、
と非常に嬉しく思っております。

創業大学の中の1講師として連載を始めましたが、
最近は1つのコラムとして1本立ちをさせて頂きました。
まだまだ皆さんにお伝えしたい事は山ほどあります。
「中国ビジネスのススメ」、
今後共、変わらぬご愛読の程、宜しくお願い申し上げます。


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