第39回
中国で起業する! 

「中国ビジネスのススメ・入門編」では、
まずは中国の現状や中国人のものの考え方を理解して頂きました。
「中国ビジネスのススメ・中級編」では、
「中国で起業する! 」と題して、
私が起業するに当たって体験した事、学んだ事などを基に、
中国の法律、税制などの話も含めて、
中国での起業の仕方をお伝えします。

中国で起業しようとされている方のみならず、
日本で起業しようとされている方、
中国ビジネスを始めようとされている方や
中国で働こうとされている方にも
お役立て頂けるのではないかと思います。

下のプロフィールにもある通り、
私は1996年の4月に丸紅の駐在員として、
丸紅北京支店に赴任しました。
丸紅北京支店では5年半にわたり、
石炭や鉄鋼原料の貿易の仕事をしておりましたが、
2001年の9月末で丸紅を退社、そのまま北京に留まり
「北京華信恒通投資顧問有限公司」という会社を作りました。

「そのまま丸紅にいれば、年間1,000万円以上の給料をもらって、
安定した暮らしを続けられるのに、何でまた、それも中国で」
というのが、私が会社を辞めた時の、
日本人の友人の一般的な反応でした。
自分では会社を辞めて独立起業する事は
ステップアップの積もりだったのですが、
はたから見るとドロップアウトにしか見えなかった様です。

逆に中国人の友人からは、「恭喜! 恭喜! 
(ごんし、ごんし、おめでとう、おめでとう)」
と言われる事が多かったです。
この辺にも、日本人と中国人の
ものの考え方の差を垣間見る事が出来ます。

会社を辞めて独立起業した第一の理由は、やはり
「中国駐在員事務所代行事業のアイデアを実現させたかった」
からです。
商社はかなり昔から「冬の時代」などと言われ、
その存在価値の低下が言われてきました。
しかし、私は商社の海外の駐在員事務所は今でも
大きなファンクションを持っている、と考えています。


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