第38回
柳田版、中国ビジネス用語辞典(ま〜ら行)

(ま行)

(まーしゃんまーしゃん、すぐです、すぐです)
頼んでいた仕事の催促をすると、帰って来る言葉。
通常、まだ出来ていない、どころか、始めてもいない。
日本ではこういうのを「そば屋の出前」と言う
(「へ〜い、今出ました〜」)。

(まーまーふーふー、良くも無く悪くも無くです)
商売がうまくいっているか訊かれた時に返す言葉。
すごくうまくいっていてもこう言う。
決して「儲かってます〜」とは言わない。
大阪の「ぼちぼちでんな」と同じ。
(類)
(はいしん、まあまあです)

面子(みぃえんつ、メンツ)
決して潰してはいけないもの。
特に中国北部では重視される傾向あり。

ミシミシ(みしみし、飯飯?)
中国で最も知られている日本語の単語。
昔の戦争映画か何かで、日本軍の兵隊が言っていたらしい。
多分、「めし、めし」の事だと思われるが、
みんな「ミシミシ」と発音する。
ちなみに2番目に知られているのは「バカヤロ」。
これも同じ映画で、日本軍の兵隊が言っていた模様。

(めいうぇんてぃ、問題無いです)
ものすごく大きな問題が起きていても、
表情を変えずにこの言葉を言いきれる肝っ玉の据わった人だけが、
国有企業で出世出来る。
(類)
(じゅえどぇめいうぇんてぃ、絶対問題無い)
(いんがいめいうぇんてぃ、問題無いはずだ)
(うぇんてぃぶだー、大問題では無い)

(めいぐぁんし、大丈夫です)
日本人が詳細な説明を求めると中国側から出てくる言葉。
「説明なんかしてもしなくても、結果は変わらないんだよっ! 」
ぐらいの意味。
(例)
柳田「カーゴは10日に揃うと言われますが、
いつ生産が終わって、いつ工場から出荷するんですか? 
王さんが10日に揃うと言われる具体的な根拠を示してください」
王 「
(めいぐぁんし、にぃふぁんしんば。大丈夫だ、安心しろ。)」

(めいばんふぁー、どうしようもない)
トラブルの時に一番聞きたくない言葉。
既にさじ投げちゃってます。
嘘でもいいから「」と言って! 

没有(めいよう、無いです)
ほんとは探せばあるかもしれないが、
探すのがめんどくさい時に、
連発して客が諦めるのを待つ為の言葉。
自信を持って断定的に言うのがコツ。

(や行)

(ゆぃーちー、フカヒレ)
「貴社は弊社にとって、非常に大切なお客様ですよ」
という意思表示の為に使われる料理。
安いとかえって売れなくなる。
(類)
(ばおゆぃー、あわび)
(いぇんうぉ、ツバメの巣)

(ら行)

(るぃーしー、弁護士)
法律の知識よりも、裁判官との良好な関係がものを言う職業。


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