11月25日(月)
晴れ、北風風力3−4級
最高気温7℃、最低気温−2℃
先週末に出張で行った大阪は、暖かくて驚きました

第11回
高くても大盛況、星巴克珈琲

最近の北京の人達の消費傾向を見ていると、
「新しもの好き」「価値があると思ったら高くても買う」
という傾向が顕著に出ている様な気がします。
収入が上がって、生活が豊かになってきているのに、
それに見合う高い品質の商品やサービスが少ない、
というのも一因かもしれません。

日本企業が北京市場を狙うに当たっては、
品質を落としてまで、現地価格に値段を合わせる必要は
無いかもしれません。
品質が良ければ、多少値段が高くても
十分な市場があるのではないか、と思います。
私もその辺の市場を狙って
「日式高級搬家」事業の展開を検討しています。

こうした市場の存在を裏付けるのが、
星巴克(しんばーかー、スターバックス)の北京での成功です。
星はスターの意味から、巴克はバックスの音から、
という変な中国語名ですが、その躍進ぶりはすばらしいです。

星巴克で一番安い今日のコーヒー(小)は9元(135円)、
カプチーノなどになると20元(300円)前後します。
私のオフィスが入っている幸福大厦の1階食堂のランチ定食が、
肉料理、野菜料理、スープ、ご飯大盛りで7元(105円)ですので、
コーヒー1杯で9元とか20元、というと、
私でもちょっと高い感じを受けます。
食後にコーヒーを飲むと、本体の定食より高い訳ですから。

星巴克が進出した当初は、
こんな値段設定で中国人のお客さんが入るのか、
と他人事ながら心配しましたが、
そんな私の心配は杞憂に終わり、
今ではどの店もたくさんの中国人のお客さんで賑わっています。

これは「おしゃれな内装のお店で、
友達とおしゃべりしながらおいしいコーヒーを飲む」事が、
ボリュームたっぷり、内容豊富な7元定食より価値がある、
と判断できる人が増えている、という事です。
「価値があると思ったら高くても買う」北京の人達にとっては、
7元定食を食べた後に、星巴克のコーヒーを飲んでも、
心の中に何の矛盾も無いのかもしれません。


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