11月22日(金)
曇り、風力3以下、
最高気温4℃、最低気温−2℃、
みぞれが降るという予報でしたが、結局降りませんでした
第10回
言われた通りやるなんて、あんたばか?
中国人の人は一般的に、指示通り動くのが大変苦手です。
というか、指示通り動くやつは
「不動脳筋(ぶどんなおじん、脳みそ使ってない)」という
認識が一般的なので、苦手、というよりは、
積極的に指示に従わない、という感じです。
こんな考え方ですので、例えば内装工事を頼むと、
こちらから「こういう風にしてください」と頼んでおいても、
出来上がると勝手にアレンジしてあり、
事前の打ち合わせと違っていたりします。
内装工事屋に「仕上がりが頼んでおいたのと違うじゃないか」
とクレームしても、謝るどころか、
「あんたが指示したのより、
こっちの方が全然かっこいいじゃないか」
と逆にセンスを否定されたりします。
こんな人達ばかりなので、自宅や事務所を内装する人は、
だいたい付きっきりで作業を見張って、
勝手なアレンジをしないように監視しなければなりません。
中国で従業員を雇う場合も同様です。
なかなか指示通りには動いてくれません。
こういう人達には、最終目標を与えて、
それを達成する方法は任せる、
最終目標を達成出来れば、給料が大幅に上がるし、
達成出来なければ減給、又はクビ、
という欧米式の人事管理がピッタリ合います。
こういうシステムの中では、
ほとんどの中国人がすばらしい能力を発揮します。
一方で、日系企業は何年働いても日本人駐在員の
補助的仕事をやらされ、指示通りに仕事をこなす事が評価され、
雇用は安定しているが、給料はいつまで経っても上がらない、
という所が多いです。
これでは、優秀な人材は集まらないし、
働いているスタッフのやる気も起きません。
北京に進出している欧米企業は、
総経理や管理職を中国人に任せている所が多いと聞いています。
一方、日系企業は総経理や管理職は、
日本人駐在員で占められている所が多い様に思います。
「指示通り動くのが苦手」は裏を返せば
「任せられれば良く働く」です。
この習性をうまく利用するには、
欧米式人事管理への切り替えが必要なのでは無いか、と思います。
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