第188回
「パソメシ」番外編 パソコンは自分で作るもの! その25
さて、CPUに関して色々と考察を重ねてきましたが、
それらはすべて「パソコンを速くする」という
大命題があってこそです。
もちろんCPUのスピードが速ければ速いほど
パソコンの動作も速くなるのですが、
かといってそれだけでは限界があります。
いくらCPUが速くなってもパソコン内部の他のパーツが
その速度に付いていけなくては意味が無いからです。
パソコンを全体的に見て、
ボトルネックになっている部分を無くしてやること。
これが「パソコンを速くする」上で重要なことなのです。
さて、それではパソコンの速度向上を目指す上で
一番ボトルネックとなっているパーツはどこなのでしょう。
候補としては色々なパーツの名前が出ますが、
本命はなんといってもハードディスクでしょう。
CPUやメモリの速度に比べると、
その遅さは致命的と言っても過言ありません。
ここで、最初の製作方針を振り返ってみましょう。
以下のようになっています。
●CPUのクロックをむやみに上げるよりも、
FSB(CPUとメモリ間のデータやり取り速度)の
速度を重視したり、
ハードディスクをRAIDのストライピング化するなどして
全体的なパフォーマンスのアップを重視すること。
と、このようになっております。
ハードディスクに関しては
次回から本格的に紹介していくとして、
今回はFSBに関して少々ご説明したいと思います。
FSBとは前述のように「CPU・メモリ間」の
データをやり取りする速度で、
この速さは「自作マシン」の場合、
BIOSで調節できるようになってます。
もちろんあまり無理をさせるとCPUやメモリが
ダメになってしまいますが、
少々のスピードアップならなんとかなる場合がほとんどです。
そして(ここが肝心なのですが)
このFSBの速度×倍率(機種によって異なる)が
CPUの速度を決定するのです。
つまり、このFSBの速度がパソコン全体の速度を
決定づけると言っても過言ではありません。
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