第183回
「パソメシ」番外編 パソコンは自分で作るもの! その20

ほとんどの読者の方は
クォーツの時計を一個は持っていると思います。
クォーツの時計って文字通り
内部のムーブメントに水晶が入っているんですね。
その水晶の「電気的に圧力を加えると非常に正確に振動する」
という特性を活かしたのがクォーツ時計です。

実はパソコンの内部にもコレと原理的には同じ
「水晶発振器」が取り付けられています。
この発振器から生み出された振動を
数倍に増幅(倍率はCPUの種類によって異なります)して
使用しているのがCPUなんですね。
ですからCPUのスピードを表す数値の後には
ヘルツという振動数を表す単位が使用されているんです。

一般的にはこの振動数を表す数値が
大きければ大きいほどCPUは高速に作動するといわれています。
しかし、本当のところは一慨にそうとも言えないのです。
もちろんCeleronの1ギガヘルツと
Pentium4の3ギガヘルツという2つのCPUの速度を比べれば、
Pentium4が圧勝するに決まってます。
しかし、例えばCeleronの1ギガヘルツと
Mac用のPowerPCG4の700メガヘルツ(メガはギガの下の単位です)
の速度を比べてみると、
体感的にはほとんど差が無いばかりか、
使用するアプリケーションソフトの種類によっては
Mac用のPowerPCの方が速いことすらあるのです。

もともと一番基本のアーキテクチャーが
この2つのCPUでは異なっており、
これらを比較してもしょうかないという意見も
あるかも知れません。
しかし、現実の問題としてintel社のCPUの一番の「ウリ」は
CPUのクロックスピードにあるワケですから、
クロックスピードの低いCPUに速度で負けるのは
問題ではないでしょうか? 
しかも、さきほど2つのCPUでは
基本のアーキテクチャーが異なっていると言いましたが、
実はこの違いはじょじょに小さくなっており、
以前ほど問題にならなくなっています。

では、なぜintel社のCPUは
Mac用のPowerPCに速度で負けることがあるのでしょうか?


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2003年4月21日(月)

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