弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第359回
真面目な弁護士のドラマはつまらない?

前々回に上戸彩さん扮する新人弁護士が
現実の難しさに悩みながら
事件を処理していくドラマ「ホカベン」を取り上げましたが、
みなさんの関心は、低かったようです。
実際、視聴率も低いようです。

同じ女性弁護士のドラマである「7人の女弁護士」の方が
視聴率は高いようです。

おそらく弁護士の仕事を現実的に取り上げようとすると、
内容は重いし、どちらが悪いのかはっきりしなくて、
ドラマを見た後でも、
すっきりしないからなのではないでしょうか。

ドラマ「ホカベン」は、
現実に近い問題の取り上げ方をしているので、
一般の方が見てあまり面白くないのかもしれません。

弁護士の仕事を現実的に取り上げると、
なかなか笑いを取る場面を作るのも難しいせいもあると思います。
女性新人弁護士が、
嫌がらせをしてくる相手弁護士を相手に、
次から次へと難事件を解決するという内容にした方が、
視聴率は高くなったような気がします。

同じ日本テレビの「ごくせん」というドラマは、
パート3で、内容は、パート1、2と同じような話で、
しかも、最後に仲間由紀江扮する教師が
悪いやつらをやっつけるという勧善懲悪の単純なお話ですが、
視聴率は高いようです。
ちなみに、僕も、「ごくせん」は、パート1も2も見ています。

弁護士にとっては、
弁護士の仕事について、
ドラマで現実的に取り上げてくれた方が、
みなさんに、弁護士の仕事を理解していただけるので、
うれしいのですが、
なかなかそれでは、ドラマが面白くはならず、
視聴率も上がらないようです。





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2008年5月22日(木)

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